衛星銀河で迫る銀河の「考古学」

私たちの住む銀河系のような大きな銀河は、矮小銀河を多数飲み込むことで大きな銀河へと成長してきたと考えられています。主焦点での広視野観測が可能なすばる望遠鏡は、銀河系に付随する衛星銀河 (矮小銀河) を新たに発見したり、衛星銀河の構造や星の性質などを詳しく調べたりすることに成功しています。さらには銀河系とは別の渦巻銀河 M81などについても広域観測を行い、付随する星の分布を詳しく調べることに成功しています。大きな銀河やその周囲にある衛星銀河がどのように生まれ進化してきたかのかを探る「銀河考古学」に、すばる望遠鏡は挑んでいます。