お知らせ

すばる望遠鏡ミラーハッチ故障による共同利用観測への影響について (第三報)

2016年7月14日 (ハワイ現地時間)

  ハワイ観測所は、すばる望遠鏡の故障したミラーハッチ (※) の修理などに関する作業を、今後何回かに分けて行うことを計画しています。このため、ハワイ現地時間2016年8月15日〜21日の7夜の観測を停止する予定であり、さらに10月17日〜11月6日の間にも観測を停止する期間が生じる予定です。ただし、作業の進捗状況によっては、これらの計画に変更が生じる可能性があります。なお、2016年度夏に予定していた主鏡再蒸着は2017年度以降に延期することとしました。

  ミラーハッチの故障については、保守点検のために取り外した金属部品 (ハッチのレールを覆うカバー) の一部が、ハッチ動作時に接触してしまう置き方になっていたことが原因だったことがわかりました。当日は作業に熟練した職員が優先度の高い別の保守作業にあたる必要があり、ハッチ点検の際に金属部品を置く場所などの指示・確認が十分に行われなかった、という経緯も判明しました。

  ハワイ観測所ではこれらの原因と経緯を踏まえ、(1) ハッチの通過区域をペイント等で明確にする、(2) ハッチ動作前には通過区域に置かれたものを安全な指定場所に移動するよう指示書に明記する、(3) 作業前打ち合わせでの安全確認を徹底する、という再発防止策を実施します。また階下にある類似のハッチについても同様の防止策を実施します。


  ※ すばる望遠鏡の 8.2 m の主鏡を階下のメンテナンス場所に運搬するために開閉する扉


すばる望遠鏡ドーム内におけるミラ-ハッチの位置

図1:すばる望遠鏡ドーム内におけるミラーハッチの位置。(クレジット:META Corporation Japan/国立天文台)


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