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ショッピングモールで天文学 アストロ・デイは今年も大盛況

2015年6月8日 (ハワイ現地時間)


  「私たちに最も近い星は?」 「"すばる"ってどういう意味?」


  2015年5月2日、ハワイ島ヒロのショッピングモール「プリンス・クヒオ・プラザ」は、天文学に興味をもった大勢の人々でにぎわいました。天文学とハワイ文化のイベント「アストロ・デイ」は今年で14回目。地元にすっかり定着したこのイベントに、すばる望遠鏡はマウナケア天文台群の一員として毎年出展しています。

  今年参加したハワイ観測所スタッフは総勢23人。すばる望遠鏡のブースでは実験や工作、ゲームを通して来場者に天文学を「見て・聞いて・触れて」もらう、体験型の天文学プログラムを展開しました。


図1

図1: 幼児から大人まで、幅広い年齢層の地元の方々で大にぎわいのすばる望遠鏡ブース。(左上)「観測装置を交換してみよう!」 実際に望遠鏡で使われている観測装置交換のミニチュアを使って、山頂での「お仕事」を体感してもらいました。(右上)すばる望遠鏡には実はマスコットがいるってご存知ですか? その名も「スービー」。スービーの塗り絵や冠作りは子供たちの間で大人気でした。(左下)「天文学者に聞いてみよう!」コーナー (右下)ミニ望遠鏡でモールを観測する若き探検者。(クレジット:国立天文台)


  虹を見ることができる「分光カード」は今年も大人気。このカードには回折格子のシートが貼られており、カードを通して光を見ると、光が色別に分かれて虹が見えます。分光カードのお隣は「UVブレスレット」作りのコーナー。ここでは太陽光(紫外線)のもとで色が変わるビーズを使い、参加者にブレスレットを作ってもらいました。今年は「国際光年」ということもあり、このような参加型プログラムを通じて、来場者に楽しく「光」の性質を実感していただきました。


図2

図2: (左上)すばる望遠鏡ブースには「Mr.土星」も登場。(右上)「UVブレスレット」作りのコーナー。太陽光(紫外線)にあたると色が変わる特別なビーズに参加者はびっくり。日焼け止めを塗ると色は変わりません。紫外線が強いハワイでは大活躍のブレスレットです。(左下)ハワイ観測所には地元ハワイの大学に通う学生さんもインターンとして働いています。(右下)すばる望遠鏡マスコット「スービー」の塗り絵に夢中の子供たち。(クレジット:国立天文台)


  研究員のクリストフ・クラージョンさんが開発した「太陽系内旅行ゲーム」には多くの人が挑戦しました。「ミニ宇宙船」を手に持ち、ワイヤーに沿って太陽から海王星までを移動するというこのゲームでは、参加者は最短の移動時間を競い合いました。ただし宇宙船には金属製のリングが取り付けられており、リングがワイヤーにあたらないよう、注意しながら移動しなければいけません。リングがワイヤーに接触すると音が鳴ってしまいます。参加者は「宇宙旅行」後、音が鳴った分だけ太陽系に関する質問を受けるのでした。


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図3: (左)すばる望遠鏡・宇宙旅行ゲームの看板。(右)太陽系内を探検中のハワイの子供と、このゲームを開発した研究員のクリストフ・クラージョンさん。(クレジット:国立天文台)



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図4: すばる望遠鏡の「アストロ・デイ」のパンフレット。様々なプログラムが掲載されています。(クレジット:国立天文台)


  このように多彩な体感型プログラムを展開したすばる望遠鏡のブースですが、大勢の方々の喜ぶ姿と熱心な質問に、スタッフ一同感激しました。

  ハワイ観測所には天文学の教育・研究はもちろんですが、望遠鏡のメンテナンスや装置機器の開発、会計事務など様々な「お仕事」があります。働くスタッフの国籍も実に多様。例えば今回のイベントに参加したスタッフの出身地は日本、ハワイ、アメリカ本土、フランス、インド、台湾、ベルギーです。 すばる望遠鏡の「すばる」はプレアデス星団の和名ですが、もともとは大和言葉で「すまる」。集まる、統べる、という意味を持ちます。すばる望遠鏡には世界中から様々な技術・能力を持った人々が集まり、一緒になって日々の観測所運営に携わっているのです。

  これからもすばる望遠鏡では、アストロ・デーのような地域に根ざした天文学イベントを通じ、最新の天文学の発見はもちろん、観測所での仕事を市民の皆さんにお伝えしていきます。





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