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2013年度日本学士院賞に家正則教授

2013年3月13日 (ハワイ現地時間)
最終更新日:2023年9月21日

国立天文台 TMT 推進室長 (ハワイ観測所および光赤外研究部併任) 家正則教授に、このたび2013年度の日本学士院賞が贈られることになりました。

家さんは、すばる望遠鏡が誇る主焦点カメラ Suprime-Cam と独自に開発した特殊フィルターなどを駆使して原始銀河の探索に注力され、共同研究者とともに 128-129 億年前の銀河を次々と発見されました。2006年と2012年には当時人類が知る最古 (最遠方) の銀河である IOK-1 や SXDF-NB1006-2 を発見されました。またこれらの観測から、宇宙再電離がこの頃急速に完了に向かったことを示すなど、大きな成果を挙げられました。今回の受賞は家さんの長年の研究業績が評価されてのものです。

家さんの受賞に際して、ハワイ観測所長の有本信雄教授は「計画段階からすばる望遠鏡プロジェクトの中心人物のお一人だった家先生が、実際にすばる望遠鏡で得られた成果によって日本学士院賞を受賞されることは、大変嬉しいニュースです。心からお祝い申し上げます」と祝福の声を送っています。

授賞式は2013年6月に行われる予定です。

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写真: 2013年度の日本学士院賞が贈られる家正則教授。2013年3月12日 (ハワイ時間) 撮影。(クレジット: 国立天文台)

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