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ハワイ観測所・高遠さんが南極へ出発

2010年11月24日

 国立天文台ハワイ観測所の高遠徳尚 (たかとうなるひさ) さんが、第 52 次南極地域観測隊の隊員として南極へ出発しました。高遠さんはオーストラリアで南極観測船「しらせ」に乗船し、昭和基地に到着後、さらに約 1000 キロメートル内陸のドームふじ基地へ向かいます。

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写真:出発直前、南極での太陽系外惑星観測に使用する CCD カメラ制御プログラムの調整に励む高遠さん。

 高遠さんは、南極仕様に改造した口径 40 センチメートルの望遠鏡と CCD カメラをドームふじ基地に設置し、冬の間、太陽系外惑星の観測が行えるようにすることを計画しています。特に、日中でも太陽が沈んだ状態 (極夜) が続くために長期間のモニター観測が可能になる環境を活かし、中心星から比較的遠くを長い公転周期でまわっている惑星による掩蔽現象 (トランジット) を捉えることにチャレンジします。観測は2年間続けられ、その後、取得されたデータと観測装置が回収されます。なお、2年間の観測に必要な電源を供給する特注のバッテリーは、コンテナ2個分にもなるとのことです。

 出発直前、高遠さんは「4ヶ月にもおよぶ長旅だが、ドームふじ基地で作業ができるのはたった2週間ほど。過酷な環境と限られた時間の中で、装置の設置や性能試験が順調に進められるように、またその後の観測が成功するように、移動中のしらせ船内でも最後の最後まで調整に努めたい」と意気込みを語っていました。
















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