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若田宇宙飛行士とすばる望遠鏡の飛行記念品

2009年3月15日

 宇宙飛行士の若田光一さんが搭乗するスペースシャトル・ディスカバリー号がアメリカ・フロリダ州のケネディ宇宙センターから、現地時間2009年 3月15日19時43分 (日本時間16日 8時43分) に打ち上げられました。今回のディスカバリー号には、すばる望遠鏡のスタッフが寄せ書きしたバナーがスペースシャトル公式飛行記念品 (Official Flight Kit = OFK) として搭載されています。

発射台に乗るディスカバリー号

 若田さんは、1996年 1月のエンデバー号と2000年10月のディスカバリー号の 2度、スペースシャトルに搭乗した経験をお持ちです。2回目の飛行から約 2年後の2002年 5月、若田さんがハワイ島ヒロ市にあるハワイ観測所ヒロオフィスを訪問されました。そのときの様子は、すばるトピックス「宇宙飛行士の若田光一さんが、ハワイ観測所を訪問」をご覧ください。

 若田さんにとって 3度目となる今回の宇宙飛行は、国際宇宙ステーションに約 3ヶ月間滞在する長期間のミッションです。その訓練に励む若田さんから、すばる望遠鏡の飛行記念品を持参させていただきたいという電子メールが2008年 1月にハワイ観測所広報室の布施哲治さんの元へ届きました。飛行記念品とは、宇宙飛行士の出身学校や所属学会等のメダルやバナーなどを記念品としてスペースシャトルに搭載するものです。

飛行記念品のバナー。実際のバナーにはスタッフの寄せ書きが

 ハワイ観測所では、マウナケア山頂の写真を印刷したバナーにスタッフが寄せ書きをすることにしました。すばる望遠鏡スタッフの勤務地は、ハワイと日本の 2カ所に分かれています。まずはハワイ観測所ヒロオフィスのスタッフが2008年 8月に寄せ書きをし、続いて東京都三鷹市にある国立天文谷三鷹キャンパスへバナーを郵送、同キャンパス内のすばる室スタッフが同年 9月に寄せ書きをしました。その後、茨城県つくば市の宇宙航空研究開発機構 (JAXA) 筑波宇宙センターを経由して、バナーはアメリカ航空宇宙局 (NASA) に引き渡されています。

ディスカバリー号の軌跡

 若田さんの帰還後、バナーは NASA からハワイ観測所ヒロオフィスへ返還される予定です。バナーの背景写真を撮影し、ケネディ宇宙センターで打ち上げを見守った布施さんは「ぜひ、ハワイ観測所を再訪問していただき、バナーにサインをお願いしたいと思います」と若田さんへメッセージを送っています。





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