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(3) 観測本番

2008年5月19日

 翌3月19日はいよいよ観測当日です。この日は午後から、取れたデータについて、田中壱氏に講習会を開いていただきました。その後は観測前の最終打ち合わせとして、天候状況の確認やオペレーションを元に観測の手順の確認などを行ったあと、17時前に山頂へ向けて出発しました。山頂は昼間から湿度が90%を越える状態が続いており、観測できるかどうかが危ぶまれていました。しかし、これも参加者の熱意の現れでしょうか、日没を過ぎ観測が開始できる時刻になると湿度は80%以下に下がり、なんとかドームを開け観測を開始することができたのです。

 観測が始まると、引率スタッフは遠巻きに見守ることとし、参加者が主体となって観測を行って行きました。当然、初めて操るすばる望遠鏡ということで最初は戸惑うことの連続でしたが、サポートサイエンティストの藤吉氏の適切な助言や状況判断を受けて徐々にこつをつかむようになり、最終的には観測を指揮していけるようになりました。特に天候が安定しない中での近赤外線観測のため、積分時間の微調整など様々な「現場の作業」が間に何度も入りましたが、逆にその場の状況判断の連続で進めていく観測の本質を身をもって学ぶことができたのではないでしょうか。概ね1時間の観測を無事に終え、天候は完璧ではないながらも十分なデータを得ることができました。実際自分たちの手ですばる望遠鏡を動かし、天体画像を取得したという体験は大変感動的なもので、この一時間は参加者にとっては本当にあっという間の充実した時間であったことでしょう。

 



すばる望遠鏡の前で


観測開始直前のすばる望遠鏡観測室の様子。サポートサイエンティストの藤吉氏の後ろでは観測手順の最終確認に余念がない


観測が軌道に乗りだし、オペレーターのMichaelと会話をしつつ観測を進めていく


観測を無事に終え、リラックスした表情の参加者


観測風景。観測の指示から記録、データ確認など一連の作業を分担して行っている

 

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