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国立天文台の観測データ管理システムの活躍

2005年5月11日

 世界中の天文学者が観測可能なすばる望遠鏡は、厳しい審査を通過した観測提案がスケジュールに沿って実施される仕組みです。すばるで得られたデータは、観測後18ヶ月を過ぎると、他の天文学者にも公開されるようになります。SMOKA(Subaru-Mitaka Okayama-Kiso Archive System) と呼ばれるデータ管理システムを通じて、天文学者たちは国立天文台岡山天体物理観測所、東京大学木曽観測所、そしてすばるの観測データを自由に取得することができるのです。

 これまでに、遠方の銀河やX線源のなどの研究に SMOKA は利用されています。最近になり、南天のおおかみ座にある GQ Lupi 星の伴星が直接撮影された最初の太陽系外惑星であるとする研究成果が発表されました。伴星が GQ Lupi 星の周りを回っていることの確認には、SMOKA を通じて公開されたすばるの観測データが利用されました。

 右の GQ Lupiと伴星の画像は、SMOKA から入手したコロナグラフ撮像装置(CIAO)による観測データを用いて、Ralph Neuhäuser, Gunther Wüchterl、Markus Mugrauer、Ana Bedalov(university of jena germany)、Eike Guenther(Thüringer Landessternwarte Tautenburg, Germany)、 Peter Hauschidt(Hamberger Sternwarte,Germany)らが作成したものです。

ESO (European Southern Observatory) による発表
http://www.eso.org/outreach/press-rel/pr-2005/pr-09-05.html

 

 

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