RAVENプロジェクトの紹介

大屋真 (国立天文台)

RAVENは、多天体補償光学装置(MOAO)のオンスカイ・デモンストレーション装
置で、2013年を目標に持ち込み装置としてすばる望遠鏡に取り付けてIRCSと組
み合わせて観測を行う予定で計画が進んでいる。また、RAVENは単に技術実証
にとどまらず、科学的な成果を挙げることも目指している。
開発は、カナダのUniversity of Victoria (UVic) とヘルツベルグ天体物理研
究所(HIA)が主体となって進めており、日本からも東北大が協力している。す
ばる望遠鏡も将来の30m級地上超大型望遠鏡時代の補償光学技術を見据えて協
力を進めている。MOAOは、広視野AOを実現する方法の一つので、数分にわたる
視野の中から観測したい天体を複数選んで同時に観測することを可能にする。
要素技術として「トモグラフィー波面再生」と「オープンループ制御」が挙げ
られる。現実の装置としてはシステム較正が非常に大切になる。本講演では、
これらRAVENプロジェクトの概要を紹介する。