TAO6.5m用近赤外多天体分光カメラSWIMS

本原顕太郎 (東京大学)

東京大学天文学教育研究センターではTAO6.5m望遠鏡用の近赤外多天体分光
カメラSWIMSの開発を進めている。SWIMSは視野9.6'にわたって
0.9-1.4/1.4-2.5umの2波長域の同時撮像・分光が可能な多天体分光器である。
機能試験と初期科学観測をすばる望遠鏡で行うことを想定して光学系を最適化
しており、その際の視野は7.8'φとなる。また、最大24枚の冷却マルチスリッ
トマスクを収納可能で、視野5.2'x7.2'で最大30天体の同時分光がR~1000で可
能である。現在設計がほぼ完了し製造フェーズに入っており、2010年度中にす
べてのコンポーネントが納品される。本講演ではその開発状況、および今後の
予定について報告する。