Subaru Telescope New Development Group
----------------------- すばる望遠鏡将来装置計画 所内ミーティング 2010/09/29 16:00-19:30 (HST) 参加者(順不同): 高見、臼田、西村、青木、今西、大屋、佐々木、 田中壱、寺田、友野、仲田、早野、美濃和、岩田 1 すばる将来装置計画WS (9/9-10)での議論について (AO) ・秋山さんが提示した3つの方向性(資料参照)は、DM2開発というAOチームの考 えと矛盾していない: DM2は次期AOの基盤的な役割 ・High SR、短波長という方向性はKeckのNGAOと似ている。Keck、Geminiの動 向はおさえておくべき ・Sky Coverageを高くすることの重要性 秋山さん発表資料: http://www.naoj.org/staff/iwata/newdev/ws10/files/20100909_akiyama.pdf 2 PFSについて ・ファイバー仕様がまだ明らかでない。パフォーマンスの重要な要素 ・PFSが共同利用観測に与えるインパクト: ・他の持ち込み装置も夜数保証はない。共同利用公募で時間を勝ち取るとい う意味では、持ち込み装置をエンカレッジするSAC方針と直接矛盾はしない ・観測所側の受け入れ体制としてPFSに時間をとられて他に回せないという ことはありうる ・戦略枠は上限25%という方針は今のところ変わっていない ・装置交換に2日かかる可能性 ・スループットを上げるようにファイバーを短くするなどすると、装置交換 が非常に大変になる可能性。その場合、1ヶ月はPFSをつけたままにするな どの可能性もある。こうなると他の装置でのサイエンスに多大なインパク トがある。 ・PFSをすばるに搭載する場合のインパクトはよくコミュニティに説明する 必要がある。 ・WFMOSの時はGeminiの時間が150晩/年くらい交換に得られるということに なっていたので、WFMOS以外でのサイエンスをGeminiで展開できる可能性 があったが、PFSではそれはない。そこは大きな違い。 ・今後のPFS関係の予定 10/7-9 DENET-Caltech Mtg (高見、岩田参加) 11月 サイエンスWhite Paper 12月9-10日 PFS WS 12月 ハワイ観測所によるreview 1月 すばるUM 3月 NAOJ-IPMU間での文書交換 3 Keck Strategic Meeting ・Keckの今後の方向性を議論する会議。すばる観測所はinviteされ、臼田さん、 寺田さんが参加。Keck - Gemini - Subaruで情報交換をして、装置計画につ いて冗長にならないよう方向づけされていく必要がある、という所長間での 合意に基づくもの。 ・AOは大規模になってきて費用がかかる。限定された観測時間でしか使わない のに有効な投資なのか、という議論もある ・すばるの装置計画について紹介し、数が多いことに驚きがあった。マンパワ ーが足りているのか、という質問があった 4 来年度科研費について ・R&D的なものは各自で出すことを推奨。観測所としてcoordinateしたものを 出すかどうかを議論した。 ・次世代AOについてはまだ十分な検討がなされておらず、どのように進めるの がよいか、合意が形成されていない。→今回科研費をcoordinateした形で AOについて出すことはしない ・MOIRCS upgrade の提案 (西村さん) ・IFUユニットをつける。焦点面で2つのロボットアームにより2次元分光を 1次元に再配列する ・GLAOでの像質改善を念頭に、検出器をH2RGまたはH4RGにする。光学系の若 干の修正も視野に ・これらはMOIRCSの運用に大きなインパクトを与えずに実現できる見通し ・装置内焦点面にDMを組み込んで波面補正をできないか → コンパクトなAOの開発は興味深い → 実現はなかなか難しいのでは ・フレキシャーの大きさ、マスク交換機構の改善など、現状のMOIRCSの問題 点を洗い出し、それらも併せて改修していきたい ・GLAOに向けてという意味では、より長い時間スケールの話になるので、さ らに広視野の新装置を開発するべき ・IFUについてもcompetitiveになるためにはSIRMOS的なMOAOと組み合わせた 多天体IFUが必要だろう ・MOIRCSアップグレードで来年度科研費を出すことを早急に検討する ・検出器アップグレードを中心に、IFUの開発を盛り込む、というのもあり うるか 次回 PFS関係は11月下旬までに一度ミーティング必要 AO関係は方針を議論して今後のミーティングを調整 -----------------------