観測成果

ライマン・アルファ輝線天体の密度図

2004年6月1日

 

 SXDS観測による宇宙の立体地図の模式図。すばる望遠鏡による可視観測から得られた3色合成写真と赤方偏移z=3.1, 3.7, 5.7でのライマン・アルファ輝線天体の密度分布図をハメ込んである。図の左側が現在を表し、右のビッグバンに向かって地球からの距離 (下方) と赤方偏移 (上方) が示されている。SXDS観測により見える領域のサイズ (天球上で1.3度角) は、赤と黄色の線の間でその相対的な大きさが表されている。宇宙はビッグバンから膨張して現在の大きさになったと考えられ。 SXDSで実際に見渡せる空間の差し渡しサイズは、赤方偏移zが1と2の間で最大となり (約5千万パーセクまたは約1億5千万光年),それより先は、その時代の宇宙の大きさにそって小さくなる。
 z=3.1, 3.7, 5.7でのライマン・アルファ輝線天体の密度分布図は、大内 (東京大学) たちの研究として得られたもの。すばる望遠鏡のSuprime-Camに狭帯域フィルターをつけて、それぞれの赤方偏移にある活発な星形成活動をしている銀河 (ライマン・アルファ輝線天体のこと) を選び出した。黄色が一番密度の高いところ、赤、青と密度が低い領域を表している。中央左側にある黒い円状の領域は、明るい星があるために解析から除外した領域を示している。

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