すばる秋の学校 2007

2007/08/06 (以下は 2007/08/03 にtennet,gopiraに投稿されました) ====================================================================== すばる秋の学校2007 2nd circular (再配布歓迎) http://optik2.mtk.nao.ac.jp/subaru_red/autumn07/ ====================================================================== 国立天文台ハワイ観測所・光赤外研究部・天文データセンターは 今年も共催で「すばる秋の学校2007」を開催致します。 開催日時   2007年10月1日(月)13:00 〜 10月5日(金)16:00 開催場所  国立天文台・三鷹・解析研究棟1F院生セミナー室・大セミナー室 コスモス会館会議室、及び 計算機端末室 世話人:美濃和陽典、八木雅文、青木和光、有本信雄(国立天文台) 主催:国立天文台ハワイ観測所・光赤外研究部・天文データセンター ● 趣旨 すばる望遠鏡を用いた研究を希望する若手に、データ解析を中心としてすばる 望遠鏡に関する講習を行う「すばる秋の学校2007」を昨年に引き続き開催致し ます。 今回は5つの装置(Suprime-Cam, HDS, IRCS, COMICS, MOIRCS)に関する実習 を行うとともに、プロポーザルの作成からアーカイブ利用まで、1週間かけて じっくり勉強してもらう企画としています。この「すばる秋の学校」は全国の 大学・研究機関ですばる望遠鏡を使って研究のできる新しい世代を育成するこ とが目的です。すばるを用いてバリバリ研究したいという意欲的な方を歓迎し ます。指導教員の皆様は是非この機会をご利用くださいますよう御検討下さい。 また、特に本メールが届かない大学院若手や大学院進学を目指す学部4年生な どに広く周知広報下さいますと幸いです。 ●内容とプログラム 秋の学校の内容はデータ解析実習とそれ以外(レクチャー等)にわけられます。 データ解析実習(アーカイブデータ活用も含む)は参加登録を必要とし(以下 の参加対象者、参加申込をご覧ください)、ひとつの装置を選んでデータ解析 を実際に行って頂きます。レクチャー等は装置の別はなく、参加申込無しでご 参加いただいて構いません。 前回、習熟度の違う客層が混ざることに対する不満が多かった事に鑑み、今回 は初心者〜中級者を対象と想定し、今回は要望が多かった「デフォルトデータ だけではなく自分の希望するデータの解析をしたい」という点につき、試行的 に実施を計画しています。講師陣は全てのデータに対して指導できるとは限ら ないため、必ずしも御希望に沿えない場合もありますが、可能な範囲で実現を 目指します。このようなデータ持ち込みを希望された場合は事前に「宿題」等 が課される場合がありますが、これは受講者決定とともにお知らせします。ま た、これも昨年度要望が多かったデータ解析の基礎理論や誤差解析論を講義に 復活させる予定です。そして、次回は2008年春〜初夏に超初心者向けの開 催を計画しています。 以下は現時点でのプログラム案です。日程は変更の可能性があります。 10月1日午後 解析研究棟院生セミナー室 13:15-13:30 挨拶 安藤   13:30-14:15 すばるの観測装置と望遠鏡について 林(正) すばる望遠鏡と7つの観測装置についての概略を説明し、 他の大望遠鏡と比べてすばるの強みと特長はどこにあるのかを 具体的に語る。 14:30-15:15 アーカイブデータ活用 吉野 すばる望遠鏡で得られたデータは1年半で全世界に公開される。 この公開されたデータの様々な検索の仕方と、データの取得の 仕方について解説する。 15:30-16:15 データ解析概論1(撮像) 中島(康) 光赤外天文学の観測は撮像と分光とに大きくわけられる。このうち撮像 とはどのような観測なのか。そのデータから情報を引き出すまでにはど のような処理を行わなければならないのか。大きな流れを俯瞰する。 16:30-16:45? 計算機環境設定等 今回のデータ実習にあたって計算機を利用する際の 最低限の注意が述べられる。 16:45-17:30 自己紹介等 17:30-   レセプション(無料) 10月2日 大セミナー室   10:00-10:45 データ解析概論2(分光) 青木 もう一つの観測形態である分光ではどのような情報を得る事ができ、 観測データからその情報を得るようにするために、どのような処理が 行なわれるかについて、その概略を説明する。 11:00-11:45 データ解析概論3(赤外) 美濃和 撮像/分光という観測形態と独立な分類として、観測波長で可視/赤外 という分類がある。可視での観測と赤外での観測との違いはどこにあ り、データ解析の際にどこを注意しなければならないかを例示する。 13:00-17:00 解析研究棟院生セミナー室、すばる共同利用室 総合情報棟共同利用室A データ解析実習 各観測装置ごとのコースに分かれ、計算機を使って実際のデータの 解析を進める。 ・Sprime-Cam: 仲田、八木 ・HDS: 川野元、青木 ・IRCS: 美濃和、今西、表 ・COMICS: 宮田、酒向、(★) ・MOIRCS: 鍛冶沢、(★) 17:30- すばるによる観測成果紹介(兼夕食会) ★ 自由参加形式で、夕食としての弁当を食べながら最新の科学成果を 寛いだ雰囲気の中で聞く優雅なひととき。 10月3日 大セミナー室   10:00-10:45 プロポーザルの書き方 家 実際にプロポーザルを書き上げるにはどのような注意が必要か、 最初に書き始めるまでの準備やヒント、書き上げた後の チェックポイントなど、体験談も交え紹介する。   11:00-11:45 論文の書き方 ★ 観測が無事終了しデータを解析し終えた後、研究会や学会で発表し、 論文にまとめて投稿、出版する。この論文化作業を進める際、 どこから取り掛かり、どのように進めるかを語る。 13:00-17:00 解析研究棟院生セミナー室、すばる共同利用室 総合情報棟共同利用室A データ解析実習 各観測装置ごとのコースに分かれ、計算機を使って実際のデータの 解析を進める。 17:30- すばるによる観測成果紹介(兼夕食会) ★ 自由参加形式で、夕食としての弁当を食べながら最新の科学成果を 寛いだ雰囲気の中で聞く優雅なひととき。 10月4日 コスモス会館会議室   10:00-10:45 プロポーザル準備/観測準備 今西、小宮山 すばるで観測を行なうにはプロポーザルを通さなければならない。 プロポーザルの中の技術的な裏付けの仕方と観測計画の立て方を 説明した後、一つの観測計画の流れを例示する。 11:00-11:45 公開アーカイブ活用(プロポーザル準備のために) 山田(善) プロポーザルの準備のためには既存の公開アーカイブの利用も必要である 世界各地で公開されている有用なデータサービスを紹介し、その実際の 利用方法を示す。 13:00-17:00 解析研究棟院生セミナー室、すばる共同利用室 総合情報棟共同利用室A 各観測装置ごとのコースに分かれ、計算機を使って実際のデータの 解析を進める。 17:00-18:00 リモート観測見学(見込) 柏川/八木 すばるで実際に行なわれているFOCASの観測にTV会議接続し、 現場の雰囲気をTV越しに見学する。 ※現場が悪天候等で観測がない場合は中止。 18:00-   懇親会 10月5日 大セミナー室   10:00-10:45 位置較正とflux較正 西山 一次処理が終った画像から、諸々の物理量、例えば天体の座標や 光度を得るためには、較正と呼ばれる作業が必要である。この較正の 原理と手法について説明する。 11:00-11:45 誤差と統計 八木 画像処理を行なう各段階や較正において、真の物理量からのずれが 混入する。この誤差をどう定式化し、どう小さくしていくかについて、 具体例を交え解説する。 13:00-15:00 解析研究棟院生セミナー室、すばる共同利用室 総合情報棟共同利用室A データ解析実習 各観測装置ごとのコースに分かれ、計算機を使って実際のデータの 解析を進める。 15:30-15:50 まとめ 今回の学校の評価、良かった点、悪かった点などをまとめる。 また、この後、解析をどう続けられるか、データを どう持ち帰るかなどについての説明が行なわれる。 15:50 Closing Remark 水本 ============================================================== (★は候補者選定中 or 交渉中) データ解析実習の対象とする装置とモード: ・Sprime-Cam: 撮像 ・HDS: エシェルスペクトル(点光源のマルチオーダ観測のデータ) ・IRCS: 撮像および分光(低分散および高分散) ・COMICS: 撮像およびNバンド低分散分光 ・MOIRCS: 撮像 以下の参加申込のフォームの中にある第一希望、第二希望を選択して下さい。 また、IRCSのデータ解析を希望される場合は、撮像/低分散分光/高分散分光 のどの観測モードのデータ解析を希望するかも御選択ください。なお、希望者 の分布によっては調整させて頂き、また人数が少ない場合は開講されない場合 もありますので、予め御了承下さい。 ● 参加対象者 対象は大学院生を中心とさせていただきます。大学院進学を予定している学部 4年生の方も歓迎致しますが、経理の都合上旅費宿泊費を出すことはできない ので御了解ください。研究員、スタッフの方の応募も受け付けますが、大学院 生・学部生の方が優先である事は御理解下さい。 データ解析実習については、施設と解説者の関係から人数制限があります。多数 の申し込みが合った場合はこちらで人数を制限させていただきますのでご了承く ださい。なお、受け入れ可能な人数はPCを持参頂ける人数にもよりますので、で きるだけPC を御持参下さいますようお願いします。データ解析実習は、全日程 参加できる方を優先に受け付けます。部分参加の方も受け付けますが、申込者多 数の場合、全日程参加者に比べて優先順位が下がってしまうことを予めご了承く ださい。 データ解析実習以外については、人数制限もありませんので、大学院生以外の方 もどうぞご参加ください。 旅費はデータ解析実習に参加される大学院生にのみご用意します。 宿泊について:天文台キャンパス内のコスモス会館を十人分前後用意していま す。それ以外はホテルでの宿泊をお願いします。コスモス会館を希望される方 は参加申込にその旨お書きください。 ● 参加申込 以下のWWWページから 2007/08/21 12:00 (JST) までにお申し込み下さい。 http://optik2.mtk.nao.ac.jp/subaru_red/autumn07/register/ 9月7日を目処に応募者の方に御連絡致します。 なお、データ解析実習以外の講義等のみ参加の場合は、 参加申込は必要ありません。 世話人:美濃和陽典、八木雅文、青木和光、有本信雄(国立天文台)
履歴: 2007/07/16 1st circular 公開 2007/08/06 2nd circular 公開