系外惑星コース
太陽系外惑星の特徴を調べよう
地球以外に生命を育む惑星はあるのだろうか。現在では、太陽以外の星のまわりに様々な特徴を持つ惑星が見つかってきています。すばる望遠鏡の画像を使って、太陽系外惑星の世界をのぞいてみませんか?
すばる望遠鏡HiCIAO(ハイチャオ)で観測されたGJ 504という名前の星に付随する惑星(右上の点源)の近赤外線カラー合成画像。 中心の黒いところは星を隠すマスクで、そのまわりには解析で除去しきれなかった星の光が残っています。
指導プラン(4日間で学べること)
系外惑星コースでは、すばる望遠鏡で取得された直接撮像法による惑星探査データを扱います。
明るい星のまわりにあるとても暗い惑星を検出するために特殊な解析を行い、見つかった”惑星候補”が、本当に惑星なのか、どのような性質を持っているのかなどを得られた結果から考察します。一人1セットずつ解析を担当してもらう予定です。
- 1日目:系外惑星の基礎・直接撮像の惑星探査についての座学。データ解析(惑星検出用の解析)。
- 2日目:データ解析(測光や位置測定など)。得られた結果から惑星の性質について考察。
- 3日目:考察の続き。発表準備。
- 4日目:成果発表。
本コース受講希望の方へ
今や太陽系外惑星の存在が当たり前の世界になってきています。その裏側で実際に行なわれている研究の大変さ・楽しさを知ってもらえればと思っています。作業量や知らないことを覚えることなどが多そうなので、未経験のことに挑戦する意欲のある方歓迎です。
[スキルについて]
本コースでは、解析のためにターミナルや表計算ソフトを使用する予定です。また、成果発表用にプレゼンテーションソフトも使います。必要な使い方はその都度伝えますので、スキルの有無については問いません。
講師紹介
小西美穂子
Mihoko Konishi
Mihoko Konishi
研究内容の紹介
- 光赤外線の観測屋さんです。研究分野は惑星形成、惑星が生まれる現場である原始惑星系円盤から惑星系までを対象としています。手法として撮像法を使って、新たな惑星(褐色矮星伴星)の探査や特徴づけをしたり、原始惑星系円盤の構造からその起源を探ったりしています。