すばる望遠鏡
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日本と英国が赤外線天文学の共同研究を開始




ハワイ観測所長の唐牛宏教授(右)とジョイント・アストロノミー・センターのイアン・ロブソン教授(写真提供:ジョイント・アストロノミー・センター)

 文部科学省国立天文台と英国の素粒子物理学・天文学研究協議会 (Particle Physics and Astronomy Research Council;PPARC) は6月14日、赤外線天文学分野における日本と英国の共同研究に関する協定に同意いたしました。

 この協定により、日本の天文学者がマウナケア山頂にあるイギリス赤外線望遠鏡 (United Kingdom Infrared Telescope; UKIRT) を使って、共同研究を行なうことができます。さらに国立天文台は、UKIRT に取り付ける広視野カメラ (UKIRT Wide-field Camera; WFCAM) の開発に協力することになりました。2003年暮れに予定されているWFCAMの稼動によって、UKIRT は赤外線のサーベイ観測において、世界で屈指の望遠鏡となるでしょう。サーベイ観測により発見された天体の追観測は、UKIRT やすばるを含む大型望遠鏡が行なうことになります。

 ハワイ観測所長の唐牛宏教授と UKIRT を運用するジョイント・アストロノミー・センターのイアン・ロブソン教授は、2002年6月14日に覚書に署名をしました。唐牛所長は、「歴代のハワイ観測所長である海部宣男教授と安藤裕康教授が進めてきたプロジェクトが実現し、これから共同研究が始まることをとても喜んでいます」と話してます。






すばるからの生中継 ヒロへ、そして日本へ




NHK 超高感度ハイビジョンカメラがとらえたわし星雲のライブ映像


ハイビジョンカメラについて説明するハワイ観測所の Catherine Ishida


山麓施設内の観望会会場

 4月の「NHK ニュース番組への生中継」に引き続き、日本時間7月5日と6日にハワイ島マウナケア山頂のすばる望遠鏡から、NHK のテレビ番組への生中継が行なわれました。当日は少し雲が見られましたが、放送時には すばるに取り付けた NHK の超高感度ハイビジョンカメラがとらえた美しい天体のライブ映像を6000キロメートル離れた日本に届けることができました。

 7月5日の生放送の本番前、ハワイではアメリカ独立記念日の7月4日夜に、同島ヒロ市にあるハワイ観測所山麓施設において、すばるとハイビジョンカメラが写し出した天体映像の観望会を行ないました。会場となった山麓施設には、近隣の観測所スタッフと地元の方々を合わせた100名余りが集まりました。

 すばるがとらえた天体映像は、マウナケア山頂と山麓施設を結ぶ光ファイバーケーブルの高速ネットワークにより、会場内のハイビジョンディスプレイに映し出されます。今回は、すばる望遠鏡の観測室と山麓施設をテレビ会議システムでつなぎ、会場から見たい天体のリクエストを受けつけ、望遠鏡を動かすデモンストレーションを行ないました。標高4,200メートルのマウナケア山頂から届く天体のライブ映像に、参加者全員が満足している様子でした。

観望会で中継した天体:
冥王星、わし星雲 メシエ天体16、環状星雲 メシエ天体57、球状星団 メシエ天体28、ソンブレロ銀河 メシエ天体104、渦巻き銀河 NGC4565、子持ち銀河 メシエ天体51、楕円銀河 メシエ天体M87、クエーサー 3C273



2002年7月29日
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