観測成果

原始星L1551-IRS5からの2本のジェット

1999年8月24日


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【観測条件】
天 体 名: 原始星L1551-IRS5
使用望遠鏡: すばる望遠鏡(有効口径8.2m)、カセグレン焦点
使用観測装置: CISCO (近赤外線カメラ)
フィルタ ー: Jバンド (1.25 ミクロン)、K'バンド (2.15 ミクロン)
カラー合成: 青 (J+K')、緑 (Jバンド)、赤 (K'バンド)
観測日時: 世界時1999年1月14日
露 出 時 間: 160秒(Jバンド)、22.5秒(K'バンド)
視   野: 約1分角
画 像 の 向 き: 北が上、東が左
位   置: 赤経(J2000.0)=4時31分34秒、赤緯(J2000.0)=+18度8分5秒 (おうし座)
【説 明】
 L1551-IRS5は、地球から約450光年離れた2個の生まれつつある星 (原始星)から成る連星系と考えられている。図は、画像中央やや左の白い星雲から右下の方向へ、2本のジェット (緑色) が平行に放出されている様子を示している。 ハッブル宇宙望遠鏡の観測からジェットが2本あることは知られていたが、すばる望遠鏡は地上望遠鏡としては初めて、高い解像力によりジェットを2本に分離する 観測に成功した。解析の結果、ジェットは鉄イオンの出すスペクトルで光っており、原始星から約1500天文単位 (1天文単位は太陽と地球の平均距離であり、約 1.5億km) の距離のところまで伸びていることがわかった。これら2本のジェットは、2個の原始星からそれぞれ出ていると考えられている。  白い星雲は「赤外線反射星雲」といわれ、原始星の出す強い赤外線を反射して光っている。またジェットを包み込むように淡く輝いているのは、原始星からの星風に より原始星をとりまく暗黒星雲中に空けられた空洞の壁が、原始星からの赤外線を反射して光っているためである。このようなジェットは、原始星の両極方向に出る と考えられている。L1551-IRS5の場合、反対向きのジェットは暗黒星雲に隠されて見えておらず、我々の方を向くジェットのみが見えているとされている。

補足説明(JPG) / 補足説明(PDF)

 

 

 

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