すばる秋の学校 2007

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すばるデータ解析のページ(Hilo)
国立天文台ハワイ観測所・光赤外研究部・天文データセンターは 今年も共催で「すばる秋の学校2007」を開催しました。 ※次回は 2008/04or05 の予定です。 開催日時   2007年10月1日(月)13:00 〜 10月5日(金)16:00 開催場所  国立天文台・三鷹・解析研究棟1F院生セミナー室・大セミナー室 コスモス会館会議室、及び 計算機端末室 世話人:美濃和陽典、八木雅文、青木和光、有本信雄(国立天文台) 主催:国立天文台ハワイ観測所・光赤外研究部・天文データセンター ● 趣旨 すばる望遠鏡を用いた研究を希望する若手に、データ解析を中心としてすばる 望遠鏡に関する講習を行う「すばる秋の学校2007」を昨年に引き続き開催致し ます。 今回は5つの装置(Suprime-Cam, HDS, IRCS, COMICS, MOIRCS)に関する実習 を行うとともに、プロポーザルの作成からアーカイブ利用まで、1週間かけて じっくり勉強してもらう企画としています。この「すばる秋の学校」は全国の 大学・研究機関ですばる望遠鏡を使って研究のできる新しい世代を育成するこ とが目的です。すばるを用いてバリバリ研究したいという意欲的な方を歓迎し ます。指導教員の皆様は是非この機会をご利用くださいますよう御検討下さい。 また、特に本メールが届かない大学院若手や大学院進学を目指す学部4年生な どに広く周知広報下さいますと幸いです。 ●内容とプログラム 秋の学校の内容はデータ解析実習とそれ以外(レクチャー等)にわけられます。 データ解析実習(アーカイブデータ活用も含む)は参加登録を必要とし(以下 の参加対象者、参加申込をご覧ください)、ひとつの装置を選んでデータ解析 を実際に行って頂きます。レクチャー等は装置の別はなく、参加申込無しでご 参加いただいて構いません。 前回、習熟度の違う客層が混ざることに対する不満が多かった事に鑑み、今回 は初心者〜中級者を対象と想定し、今回は要望が多かった「デフォルトデータ だけではなく自分の希望するデータの解析をしたい」という点につき、試行的 に実施を計画しています。講師陣は全てのデータに対して指導できるとは限ら ないため、必ずしも御希望に沿えない場合もありますが、可能な範囲で実現を 目指します。このようなデータ持ち込みを希望された場合は事前に「宿題」等 が課される場合がありますが、これは受講者決定とともにお知らせします。ま た、これも昨年度要望が多かったデータ解析の基礎理論や誤差解析論を講義に 復活させる予定です。そして、次回は2008年4月か5月に超初心者向けの 開催を計画しています。 10月1日午後 コスモス会館会議室に変更 13:15-13:30 挨拶 安藤   13:30-14:15 すばるの観測装置と望遠鏡について 林(正) すばる望遠鏡と7つの観測装置についての概略を説明し、 他の大望遠鏡と比べてすばるの強みと特長はどこにあるのかを 具体的に語る。 14:30-15:15 アーカイブデータ活用 吉野 すばる望遠鏡で得られたデータは1年半で全世界に公開される。 この公開されたデータの様々な検索の仕方と、データの取得の 仕方について解説する。 吉野さんレジメ(ppt 3.6M) 15:30-16:15 データ解析概論1(撮像) 中島(康) 光赤外天文学の観測は撮像と分光とに大きくわけられる。このうち撮像 とはどのような観測なのか。そのデータから情報を引き出すまでにはど のような処理を行わなければならないのか。大きな流れを俯瞰する。 中島さんレジメ(pdf 4M) 16:30-16:45? 計算機環境設定等 今回のデータ実習にあたって計算機を利用する際の 最低限の注意が述べられる。 16:45-17:30 自己紹介等 17:30-   レセプション(無料) 10月2日 大セミナー室   10:00-10:45 データ解析概論2(分光) 青木 もう一つの観測形態である分光ではどのような情報を得る事ができ、 観測データからその情報を得るようにするために、どのような処理が 行なわれるかについて、その概略を説明する。 青木さんレジメ(pdf 180K) 11:00-11:45 データ解析概論3(赤外) 美濃和 撮像/分光という観測形態と独立な分類として、観測波長で可視/赤外 という分類がある。可視での観測と赤外での観測との違いはどこにあ り、データ解析の際にどこを注意しなければならないかを例示する。 美濃和さんレジメ(ppt 2.6M) 13:00-17:00 解析研究棟院生セミナー室、すばる共同利用室 総合情報棟共同利用室A データ解析実習 各観測装置ごとのコースに分かれ、計算機を使って実際のデータの 解析を進める。 総合情報棟共同利用室A ・MOIRCS: 鍛冶沢、美濃和、 すばる共同利用室 ・Sprime-Cam: 仲田、八木 ・IRCS: 今西、 ・COMICS: 宮田、酒向、藤吉 解析研究棟院生セミナー室 ・HDS: 川野元、青木 17:30- 解析研究棟院生セミナー室 すばるによる観測成果紹介 吉田(二) 自由参加形式で、夕食としての弁当を食べながら最新の科学成果を 寛いだ雰囲気の中で聞く優雅なひととき。 吉田さんレジメ(ppt,mpg) 10月3日 大セミナー室   10:00-10:45 プロポーザルの書き方 家 実際にプロポーザルを書き上げるにはどのような注意が必要か、 最初に書き始めるまでの準備やヒント、書き上げた後の チェックポイントなど、体験談も交え紹介する。 家さんレジメ(pdf 9.2K)   11:00-11:45 論文の書き方 青木 観測が無事終了しデータを解析し終えた後、研究会や学会で発表し、 論文にまとめて投稿、出版する。この論文化作業を進める際、 どこから取り掛かり、どのように進めるかを語る。 青木さんレジメ(pdf 581K) 13:00-17:00 解析研究棟院生セミナー室、すばる共同利用室 総合情報棟共同利用室A データ解析実習 各観測装置ごとのコースに分かれ、計算機を使って実際のデータの 解析を進める。 17:30- 解析研究棟院生セミナー室 すばるによる観測成果紹介 児玉 自由参加形式で、夕食としての弁当を食べながら最新の科学成果を 寛いだ雰囲気の中で聞く優雅なひととき。 10月4日 コスモス会館会議室   10:00-10:45 プロポーザル準備/観測準備 今西、小宮山 すばるで観測を行なうにはプロポーザルを通さなければならない。 プロポーザルの中の技術的な裏付けの仕方と観測計画の立て方を 説明した後、一つの観測計画の流れを例示する。 今西さんレジメ(ppt 4.7M) 11:00-11:45 公開アーカイブ活用(プロポーザル準備のために) 山田(善) プロポーザルの準備のためには既存の公開アーカイブの利用も必要である 世界各地で公開されている有用なデータサービスを紹介し、その実際の 利用方法を示す。 山田さんレジメ(ppt 2.6M) 11:45-12:00 プロポーザル&論文の書き方に関するコメント 古屋 古屋さんレジメ(pdf 730k) 13:00-17:30 解析研究棟院生セミナー室、すばる共同利用室 総合情報棟共同利用室A 各観測装置ごとのコースに分かれ、計算機を使って実際のデータの 解析を進める。 17:30-18:00 リモート観測見学(見込) 柏川/八木 すばるで実際に行なわれているFOCASの観測にTV会議接続し、 現場の雰囲気をTV越しに見学する。 ※現場が悪天候等で観測がない場合は中止。 18:00- コスモス会館食堂   懇親会 10月5日 大セミナー室   10:00-10:45 位置較正とflux較正 西山 一次処理が終った画像から、諸々の物理量、例えば天体の座標や 光度を得るためには、較正と呼ばれる作業が必要である。この較正の 原理と手法について説明する。 西山さん配布資料(pdf 742K) 西山さんレジメ(pdf 1.2M) 11:00-11:45 誤差と統計 八木 画像処理を行なう各段階や較正において、真の物理量からのずれが 混入する。この誤差をどう定式化し、どう小さくしていくかについて、 具体例を交え解説する。 八木さんレジメ(pdf 4.2M) 13:00-15:00 解析研究棟院生セミナー室、すばる共同利用室 総合情報棟共同利用室A データ解析実習 各観測装置ごとのコースに分かれ、計算機を使って実際のデータの 解析を進める。 15:30-15:50 まとめ 解析研究棟院生セミナー室あるいは2階会議室 今回の学校の評価、良かった点、悪かった点などをまとめる。 また、この後、解析をどう続けられるか、データを どう持ち帰るかなどについての説明が行なわれる。 15:50 Closing Remark 水本 ============================================================== データ解析実習の対象とした装置とモード: ・Sprime-Cam: 撮像 ・HDS: エシェルスペクトル(点光源のマルチオーダ観測のデータ) ・IRCS: 低分散分光 ・COMICS: 撮像およびNバンド低分散分光 ・MOIRCS: 撮像 世話人:美濃和陽典、八木雅文、青木和光、有本信雄(国立天文台)
履歴: 2007/07/16 1st circular 公開 2007/08/06 2nd circular 公開 2007/08/21 申込締切 2007/08/22 情報更新(講師名など) 2007/08/20 情報更新(講師名、部屋割など) 2007/10/15 各種資料増補中