コラム:IRCS
IRCSは、すばるが完成した当初から稼動し始めた装置の一つです。この装置は、近赤外線で天体像を撮影するカメラと、高い波長分解能を実現しながらも、広い波長域に渡った分光器を内蔵しています。
IRCSは太陽系から銀河系外の銀河など幅広い種類の天体の観測に対して常に高い性能を発揮できる装置になっています。もう一つの特徴は、補償光学装置(AO)を用いた観測が行えることです。星の周りや銀河の構造などを詳しく調べることができます。
IRCSはハワイ大学との協力のもとで開発された装置で、ネジの一つに及ぶまで繊細な注意を払って開発されたため、非常に安定して動いています。AOを取り付ける装置というのは、ただAOが積めるかというのが重要なのではなく、AOの分解度がシャープな分だけ、レンズなどを配置する制度も信じられないほど高いレベルを要求されます。
近未来の課題としては、とにかくアップグレードを続け、常に性能を維持し、かつ、以前よりも良いものにしていく努力を日々続けることです。
(IRCSサポートアストロノマー寺田宏さんとの2002年末のインタビューより)
|