コラム:AO
どんなに大きな望遠鏡を使っても、達成できる解像度は、地球の大気によって限られてしまいます。補償光学はその限界を打ち破り、大きな口径を最大限に生かすための装置です。
AOの一番難しいところは、毎日観測条件が変わるので、それに合わせて装置を調節することですね。星の明るさなどは変わりませんが、点に見えるべき星の光が大気に散乱されてどのくらいの大きさに見えるのかを表すシーイングが、すぐに変わってしまいます。自然のシーイングが0.5秒角程度なら、AOをかけることにより、近赤外線で、理論的限界の解像度を達成することができます。
AOを使うことで、今まで密接していて個別に観測できなかった天体を、分解して個別に観測できるようになりました。それと、光を一点に集中させることによって、今までは暗くて画像を撮ることしかできなかった天体を、分光まですることができるようになりました。すばるのAOは、CIAOまたはIRCSと併用して使われます。
(AO サポートアストロノマー大家真さんとの2002年末のインタビューより)
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