お知らせ
JOB VACANCY ANNOUNCEMENT -
国立天文台 研究教育職員 (ハワイ観測所 助教) 公募
2015年5月20日
国立天文台 研究教育職員 (ハワイ観測所 助教) 公募
1. | 募集人員:助教1名 |
2. | (1) 所属部門:国立天文台ハワイ観測所 (2) 勤務地:アメリカ合衆国ハワイ州ヒロ |
3. | 専門分野:天文学、及び関連分野 |
4. | 職務内容:国立天文台ハワイ観測所では、すばる望遠鏡による共同利用観測を推進すると同時に、すばる望遠鏡を用いた科学的成果のさらなる創出に向けて取り組んでいます。とりわけ、超広視野主焦点カメラ (Hyper Suprime-Cam; HSC) を用いた大型サーベイにより取得される大規模データを、より確実に科学的成果につなげていくことを重点として取り組んでいます。今回の公募では、大規模データをより確実にしかも効率よく取得するプロセスの構築、運用に責任を持っていただくとともに、HSC 等の超広視野装置を用いた大規模サーベイに基づくサイエンスを自らも推進できる意欲ある助教を求めます。職務および必要な能力の詳細については、下記を参照して下さい。 |
5. | (1) 着任時期:採用決定後できるだけ早い時期 (2) 任期:なし (5年目に助教としての再審査を行い、他の適切な職務に異動していただくことがあります) |
6. | 応募資格:大学院博士課程修了、またはそれと同等以上の方 |
7. | 提出書類:(1) 履歴書、(2) 論文リスト、(3) 研究業績、(4) 計画書 (個人で行う研究計画に加え、期待される職務を遂行するにあたっての抱負・方針を具体的に記入して下さい)、(5) E-mail アドレス、(6) 評価書2通 (ただし、評価書は評価者ご本人から直接提出先 E-mail アドレスへ提出するよう依頼し、応募書類には評価者の氏名、連絡先を記載すること) |
8. | 応募締め切り:日本時間2015年7月15日 (水) 17時必着 |
9. | (1) 提出先:応募書類を apply-hawaii-assis20150715_AT_nao.ac.jp へメール添付で送付 (_AT_を@で置き換えてください。) (2) 問い合わせ先:国立天文台ハワイ観測所長 有本信雄 Subaru Telescope, 650 North A'ohoku Place, Hilo, HI 96720, U.S.A. e-mail: arimoto_AT_naoj.org (_AT_を@で置き換えてください。) |
10. | 応募上の注意
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11. | その他:
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ハワイ観測所助教 (ハワイ勤務) の職務と必要な能力・経験
職務内容
ハワイ観測所ではすばる望遠鏡を用いた研究、開発を推進してきています。その中でも特に、超広視野主焦点カメラ (Hyper Suprime-Cam; HSC) を用いた大型サーベイにより取得される大規模データを、より確実に科学的成果につなげていくため、HSC データ解析・公開チームを組織し、取得されたデータを処理し、カタログ化して公開するシステムの開発を進めています。戦略枠プログラムによる大規模サーベイのみならず、一般共同利用観測まで含めた HSC データについて円滑に解析・公開システムを運用するためには、キュー観測を含めた観測手法の確立、取得されたデータの品質評価、ハワイから三鷹へのデータ転送といったプロセスを有機的に機能させる必要があります。今回の公募では、ハワイ観測所において、大規模データをより確実にしかも効率よく取得するプロセスの構築、運用に責任を持っていただける助教を求めます。具体的な職務内容は以下の通りです。
- HSC データ取得・公開チームのハワイ側サブチーフとして、三鷹側チームとの協力のもと、HSC を用いた高品位の大規模データ取得をより確実にしかも効率良く実行できるよう、観測所の各部門と協力してプロセスを構築し、その運用をリードする。
- 三鷹側での解析・公開システムも含め、すばる望遠鏡による大規模データ取得・解析・公開システムの改良に取り組む。システムの設計・構築に当たっては、HSC だけでなく、将来の PFS (Prime Focus Spectrograph) などを用いた大規模サーベイも視野に入れて行う。
- 観測所の科学運用・共同利用の現状にも十分な注意を払い、より安定した運用に向けた改善点などを積極的に提案するとともに、その実現に向けて最大限の努力をする。
- HSC、PFS 等の広視野観測装置を用いた大規模サーベイに基づくサイエンスを新たに開拓し自ら推進するとともに、コミュニティーに対しても積極的にプロモートしていく。
なお、以上の職務内容は着任後5年を目処に、ハワイ観測所のニーズや体制、本人の適正も考慮した上で、見直される事もあります。
必要な能力・経験
大規模データ処理の知識・経験を有すると共に、10 人規模のスタッフをリードする能力を有することが求められます。また、チームメンバーと十分なコミュニケーションを取り、必要な情報を収集し現状を把握し、必要に応じて適切な対応を取る能力も求められます。さらに、観測所において、日本から赴任した技術職員に限らず、現地雇用の技術職員とも円滑なコミュニケーションをとることができ、多文化環境下においてもリーダーシップを発揮できる能力を有することも求められます。