ハワイ観測所の活動

共同利用と教育活動

共同利用システム

「すばる利用者会議」一年に一度開催される「すばる利用者会議」で、すばるの利用者とスタッフとが、望遠鏡の現況と将来について討論します。

 国立天文台は、日本の天文学を促進するための大学共同利用機関法人自然科学機構の研究機関です。外部機関のメンバーも含むプログラム委員会が、寄せられた観測提案の中から、科学的意義が高く、すばる望遠鏡に適した研究企画を選びます。半年ごとに行う募集には、国内外から毎回多数の観測申し込みがあり、2007年度の競争率は約4倍でした。


データアーカイブと計算機

 すばるには、大容量のデータ保管システムがあり、高速コンピュータネットワークで結ばれています。マウナケア山頂の望遠鏡、ヒロ山麓施設、東京都三鷹市にある国立天文台本部は、専用ネットワークによって直接つながれています。日本にいる研究者は、この高速ネットワークを用いて、山頂施設にいるのとほぼ同じようにデータにアクセスし、観測を実行することが可能です。この高速ネットワークを用いて、将来は日本からの遠隔操作での観測も可能となる予定です。

 

 観測データは、取得後1年半は観測提案者が占有し、研究を行う期間としていますが、その後は世界中の研究者に公開されます。観測所はそのためのアーカイブシステムを整備し、観測データが最大限に活用されるよう便宜を図っています。


次世代の研究者の養成

総研大大学院生を対象に行われた観測実習 (山頂観測室にて)


 すばる望遠鏡は、次世代の研究者の研修・育成の場でもあります。総合研究大学院大学 (総研大)などの大学院生がハワイ州ヒロ市に滞在して、観測天文学や装置の開発研究に 従事しています。また、大学生むけの観測体験企画やテレビ会議システムを使った授業、地元の高校生・大学生インターンの受け入れも行っています。


すばる三鷹の活動

 

学生・大学院生むけに開かれた「冬の学校」(データ解析講習会)のひとこま。


 国立天文台三鷹キャンパスでは、共同利用観測の運用や研究者のデータ解析支援、教育活動を行っています。

広報普及活動

成果公開

 すばる望遠鏡を使って得られた観測成果について、広くお知らせするために記者発表やウェブリリースを行っています。

施設見学

 

◆すばる望遠鏡見学

 平日昼間に望遠鏡のあるドーム内見学を催しています。専任ガイドがドーム内の見学ルートを案内します。ウェブページから一般の方の申し込みを受け付けています。また技術研修や学生教育のためのグループなどにはまた別に便宜を図っています。



◆山麓施設見学

 訪問者が観測所の成果や山頂からの作業状況の中継を見られるようになっています。また、訪問者のリクエストにあわせてスタッフが講演・授業を行い、科学的・技術的な最新成果を伝えています。

 

遠隔講演

 山麓施設とハワイ島や日本の学校や科学館などをテレビ会議システムでつなぐことにより、ハワイ観測所のスタッフによる遠隔講演や遠隔授業を行っています。


地元での普及・教育活動

 観測所のあるハワイ島にて、天文イベントや科学教室、学校での出前授業、講演会などを通して、地域の方むけにすばるの成果紹介や天文学の普及・教育活動を行っています。

 

◆アストロ・デー
 年に一度、マウナケア山頂の天文台群がヒロ市内のショッピングモールを利用して、合同の展示およびデモンストレーションを行うイベントです。


◆学校訪問
 先生方のリクエストに応じて、観測所スタッフが教室で出前授業を行っています。マウナケア山頂の天文台群所属のスタッフが1週間で多数の学校訪問をこなすジャーニー・スルー・ザ・ユニバースという行事には、毎年ハワイ観測所から多くの研究者が参加しています。


◆子供むけ科学教室
 ハワイ島出身の宇宙飛行士、エリソン・オニヅカ氏の命日を記念したオニヅカ・サイエンス・デーなどの科学教室が、ハワイ島内で1年間に複数実施されます。このときにもスタッフを派遣し、子供むけの工作・実験・観察教室や、観測所の展示などを行っています。

◆講演会
 ハワイ大学ヒロ校、ハレポハクのオニヅカ・ビジターセンター、イミロア天文センターなどで、観測所スタッフが随時天文学の講演を行っています。





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